企業との共同開発・ライセンス事業

ライセンスアウト

当社パイプラインのライセンス

当社は創薬バイオベンチャーとして、開発中のパイプライン(既に、第二相臨床試験まで進んでいるパイプラインも複数あります)をなるべく製薬企業へライセンスアウトすることを目指しています。またライセンスアウト以外にも、共同開発など協業形態につきましては柔軟に対応します。
当社のパイプラインを簡単にご紹介致します。資料の送付や面談にて詳しい説明をご希望の方は是非お問い合わせください。

DDS関連の主なパイプラインとその状況

DR関連の主なパイプラインとその状況

①② CIPN、ARDSなどの予防・治療薬としてのPC-SOD

【対象疾患】CIPN、ARDS、心筋梗塞など
【開発ステージ】第一相臨床試験終了、一部第二相臨床試験終了
【対象薬】LT-1001(注射剤)、LT-1002(吸入剤)(PC-SOD)
【知財】物質特許、用途特許、製剤特許

多くの病気の根本的な原因となっている活性酸素を効果的に消去するPC-SODは、様々な疾患の治療薬として有望です。実際、CIPN(化学療法誘発性末梢神経傷害)、特発性肺線維症、潰瘍性大腸炎に関しては、我々が行った臨床試験で有効性が示されています。また中国では現在、心筋梗塞後の虚血再灌流障害に対して開発を進めています。
現在、当社が上市を目指し精力的に開発している対症疾患はCIPNです。CIPN は抗がん剤治療に伴う副作用の一種で、抗がん剤投与後にしびれなどが生じ、重篤な場合には抗がん剤の投与の中止や減量などの処置がとられるため、がん治療自体の継続が妨げられるといった問題が生じており、臨床現場で大きな問題になっています。現在、この副作用を予防する方法(薬)がないこと、及びこの副作用の原因が活性酸素であることに当社は着目し、動物実験によりPC-SOD が予防効果を示すことを発見しました。そこで、第二相臨床試験を実施したところ、一部の評価項目において、目標とした有意差水準で有効性が認められました。そこで現在、次の臨床試験へ向けて、PMDAとの相談、及び製薬企業(国内、海外)とのライセンス交渉を進めております。またCIPN以外にも、動物モデルで有効性が示された疾患は、ARDS、COPD、脳梗塞、腎疾患など多岐に渡っています。これらのどの疾患に関しても、当社が持つ物質特許、製剤特許、用途特許(一部の疾患)をライセンスすることが可能です。

③ 集積性と徐放性を併せ持つDDSキャリア・ステルス型ナノ粒子

これまでのDDSキャリアは、集積性、あるいは徐放性のどちらかだけを目指したものでしたが、我々はその両者を同時に達成するステルス型ナノ粒子の開発に世界で初めて成功しました。下記の④と⑤で、述べているのはこの技術を利用したものですが、この粒子自体の特許も保有していますので、ご希望の医薬品をこの粒子に搭載する共同研究開発も可能です。

④ 末梢動脈閉塞症治療薬としての、ナノPGE1

【対象疾患】末梢動脈閉塞症
【開発ステージ】非臨床試験実施中
【対象薬】LT-2003(ナノPGE1)
【知財】製剤特許

当社が開発したリポPGE1は、多くの患者さんの治療に貢献してきました。しかし、毎日注射をする必要があり、QOLの点では問題がありました。そこで我々は、集積性と徐放性を併せ持つDDSキャリア・ステルス型ナノ粒子にPGE1を封入したナノPGE1を開発しました。この製剤は、二週間に一回程度の投与で、リポPGE1の毎日投与を上回る効果が期待されています。

⑤ 肺高血圧症治療薬としての、ナノPGI2誘導体

【対象疾患】肺高血圧症
【開発ステージ】非臨床試験実施中
【対象薬】LT-2004(ナノPGI2誘導体)
【知財】製剤特許

現在、肺高血圧症の治療には、PGI2のポンプによる持続投与、あるいはPGI2誘導体の経口投与が行われていますが、前者はQOLの面で、後者は効果の面で問題があります。そこで我々は、集積性と徐放性を併せ持つDDSキャリア・ステルス型ナノ粒子に、PGI2誘導体を封入したナノPGI2誘導体を開発しました。この製剤は血管病変部に集積し、そこでPGI2誘導体を徐放しますので、二週間に一回程度の投与でも、十分な効果を発揮することが期待されます。

⑥ 胃潰瘍を起こしにくく、かつ速効性に優れた新規NSAID

【対象疾患】炎症性疾患
【開発ステージ】非臨床試験実施中
【対象薬】LT-3001(新規物質)
【知財】物質特許

非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は、解熱鎮痛抗炎症薬として臨床上必要不可欠ですが、胃潰瘍副作用が大きな問題になっています。我々は、既存のNSAIDに比べ,格段に胃潰瘍を起こしにくく、かつより速やかに鎮痛効果を発揮する新規NSAID(LT-3001)を発見しました。

⑦ 長時間作用性の気管支拡張効果と抗炎症効果を併せ持つCOPD治療薬

【対象疾患】COPD
【開発ステージ】非臨床試験実施中
【対象薬】LT-3002(新規物質)
【知財】物質特許

COPD治療には現在、症状を改善するための長時間作用型気管支拡張薬と、病気の進行を抑制するためのステロイドの両者が使用されています。これに対して我々が発見したLT-3002は動物実験において、既存の気管支拡張薬よりも長く気管支を拡張するだけでなく、ステロイドよりも強力な抗炎症作用を発揮します。このCOPD治療薬として大変有望な新規物質に関して、非臨床試験段階からのライセンスアウトを希望します。

⑧ 気管支拡張効果と抗炎症効果を併せ持つCOPD治療薬(既承認薬)

【対象疾患】COPD
【開発ステージ】既承認薬なので、非臨床試験・第一相臨床試験は完了
【対象薬】LT-4001(既承認薬)
【知財】用途特許、製剤特許

COPD治療には現在、症状を改善するための長時間作用型気管支拡張薬と、病気の進行を抑制するためのステロイドの両者が使用されています。これに対して当社では、既承認薬ライブラリーから、気管支拡張効果と抗炎症効果を併せ持つ既承認薬LT-4001を発見しました。

⑨ 新しいメカニズムのドライアイ治療薬

【対象疾患】ドライアイ
【開発ステージ】後期第二相臨床試験終了
【対象薬】LT-4002(既承認薬)
【知財】用途特許、製剤特許

ドライアイに対しては、様々なメカニズムの医薬品が上市・開発されていますが、未だ治療法は確立されていません。現在、涙液の高浸透圧化による傷害から角膜を守る薬がないことに着目し、当社ではそのような物質を既承認薬ライブラリから検索し、既承認薬LT-4002を発見しました。その後、前期第二相臨床試験を行い、その安全性と効果を示唆しました。次に、後期第二相臨床試験を実施しました。その結果、症状の改善傾向は見られましたが、目標としている有意差を得ることは出来ませんでした。そこで、第三相試験、及び後期第二相臨床試験を共同で実施頂けるパートナーを探しております。

⑪ 新しいメカニズムの肺線維症治療薬

【対象疾患】肺線維症
【開発ステージ】既承認薬なので、非臨床試験・第一相臨床試験は完了
【対象薬】LT-4010(既承認薬)
【知財】用途特許

特発性肺線維症は肺が徐々に線維化し呼吸機能が低下する疾患で、5年生存率は40%以下で肺がんよりも予後が悪いと言われています。この疾患では筋線維芽細胞が活性化することが原因と考えられています。そこで我々は武蔵野大学と共同で、筋線維芽細胞の活性を抑える医薬品を既承認薬ライブラリからスクリーニングし既承認薬LT-4010を発見しました。

⑫ 新しいメカニズムの新型コロナウイルス感染症治療薬

【対象疾患】新型コロナウイルス感染症
【開発ステージ】既承認薬なので、非臨床試験・第一相臨床試験は完了
【対象薬】LT-4012(既承認薬)
【知財】用途特許

当社は社会貢献の観点から新型コロナウイルス感染症にも取り組みました。具体的には、筑波大学医学部と共同でスクリーニングを行い、既承認薬LT-4012を発見しました。新しいメカニズムで新型コロナウイルスの増殖を抑える薬であり、試験管内ではウイルスの増殖をほぼ完全に抑える効果が得られております。また、動物実験でもウイルス依存のマウス個体死を抑える効果が見られています。

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