「既承認薬ライブラリ」無償提供のご案内

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬の開発、及び新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に関する基礎研究にご利用いただくための「既承認薬ライブラリ」の無償提供をご提案致します。
本件に関するお問合せや、既承認薬ライブラリの提供をご希望される方は、弊社アドレス<contact@ltt.co.jp>までお気軽にお問合せください。

COVID-19

今般、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が世界各国で猛威を振るっており、その感染症は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と命名されるとともに、パンデミック宣言が出されるに至りました。
SARS-CoV-2の感染者数は、世界中で増加し続けておりますが、COVID-19を適応症として承認された医薬品については、1種(レムデシビル)のみが一部地域において承認又は許可されているに過ぎない状況であり(2020年5月現在)、COVID-19治療薬に対する開発の必要性は依然として残されています。
また、COVID-19に対する新規薬剤、ワクチン、核酸医薬など(以下「新規薬剤等」という)の開発が複数の企業等から表明されておりますが、新規薬剤等については、臨床試験や薬事承認を経て実用化に至るまでに少なくとも数年を要することが見込まれます。

ドラッグリポジショニング(DR)

DRとは、ヒトでの安全性及び体内動態が充分に証明されている既承認薬(既に疾患治療薬として承認されている医薬品)の新しい薬理効果を発見し、その薬を別の疾患治療薬として開発(適応拡大)することをいいます。
弊社は、かねてより、DRによる創薬戦略を提唱し、既承認薬の適応拡大に関する研究を自ら進め、あるいは他社及び大学等と共同研究を進めてきました。
DRに関する活動の一環として、弊社では、日本及び米国の既承認薬のほぼ全てにあたる1241化合物を収載した「既承認薬ライブラリ」を作製し、無償で提供しております。詳細は、弊社ホームページ<http://www.ltt.co.jp/partnership/>をご参照ください。
弊社の既承認薬ライブラリは、医薬品有効成分(API)の種類が重複しないように収載しているため、必要最小限の試験数で、既承認薬のスクリーニングをすることが可能です。
また、既承認薬ライブラリには、様々な薬理効果及び作用機序を有する薬剤が含まれていることから、特定の薬理効果又は作用機序に対して設計されたスクリーニング系で評価することにより、ウイルスに対する直接の効果のみならず、免疫を高める免疫賦活薬、炎症を抑える抗炎症薬、呼吸困難を抑える気管支拡張薬なども含めて、新型コロナウイルスに対する候補治療薬剤のスクリーニングを網羅的かつ迅速に行うことが可能です。
医薬品開発の観点からは、既承認薬は、既に厳格な審査を経て上市された薬剤であることから、ヒトでの安全性及び体内動態が担保されており、既承認薬を用いてDRによる医薬品開発を行う際には、Phase Iを省略することができるという利点があります(但し、既承認薬における非臨床試験や臨床試験でその必要情報が既に得られている場合に限る。)。
更に、既承認薬においては、既承認薬である候補薬剤をまずCOVID-19患者に投与し(早期探索的臨床研究)、有効性が確認された場合に本格的な医薬品開発に移行するという開発方法を可能にします。このような開発方法は、新規薬剤で開発する場合には採用することができないため、DRによる医薬品開発に特徴的な利点であるといえます。

提案内容

弊社は、既承認薬ライブラリを研究者様に無償提供することにより、COVID-19に対する治療薬の開発、及びSARS-CoV-2に関する基礎研究を支援させていただきたいと考えております。この支援は、既承認薬ライブラリの単なる提供に限らず、必要に応じて、研究開発、臨床開発、製剤開発、知的財産などの実体的な支援も含み、医薬品開発及び基礎研究をトータルにサポートさせていただくご提案となります。
既承認薬ライブラリの提供先としては、以下が想定されます。
(1)COVID-19に対する治療薬の開発を行っている研究者様、企業様、研究機関様、及び大学様
(2)SARS-CoV-2に関する基礎研究を行っている研究者様、企業様、研究機関様、及び大学様
既承認薬ライブラリを用いた医薬品開発又は研究開発にご興味がある研究者様、又は企業様、研究機関様、及び大学様は、弊社までお問合せください。
なお、既承認薬ライブラリには、数に限りがございますので、所定数以上のご応募があった場合や、申請される研究計画が重複した場合には、応じかねる場合がある旨、予めご了承願います。
更に、既承認薬ライブラリと併せて、研究費の助成も行っております。詳細につきましては、弊社HP<http://www.ltt.co.jp/partnership/offering/index.html>をご参照ください。

既承認薬ライブラリ提供までの流れ

既承認薬ライブラリの提供をご希望の方は、弊社ホームページ又はお問合せアドレス<contact@ltt.co.jp>までご連絡ください。追って、弊社から、面談のご連絡を差し上げます。 
面談は、感染防止の観点から、直接面談というよりもWeb面談を想定しております。面談においては、ご希望者様から既承認薬ライブラリを用いて行う研究内容の概要に関するご説明をいただき、必要に応じて弊社から既承認薬ライブラリ及びDRに関するご説明をさせていただくことを予定しております。
面談によりお互いの合意が得られましたら、共同研究契約を締結させていただいた後、既承認薬ライブラリの発送という流れとなります。

最後に

我が国においても緊急事態宣言が出されるなど予断を許さない状況が続いているところ、COVID-19に対する予防法又は治療法をいち早く提供したい、という願いは弊社も同じでございます。
弊社の既承認薬ライブラリを有効にご活用いただき、一刻も早く、患者様に治療薬を届けることができれば、社会的意義は大きく、弊社にとってもこの上ない喜びとなります。
COVID-19に対する治療薬の開発又は治療法の確立を目指し、共にご協力いただける研究者等のご応募をお待ち申し上げております。
新型コロナウイルスに罹患された方々におかれましては、早期に回復されることを祈念申し上げます。

申請フォーム(WORD)